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米沢織

いま、山形から・・・ めんこいやまがた ここにあり! 江戸時代から続く美しさにふれる旅 米沢織(米沢市)
(平成30年3月16日掲載)

 自然の草木で染めた糸で織りあげられた、美しい織物。その鮮やかな色合いを見るだけで気分はうきうきし、伝統の技で織り上げられたきものに袖を通せば、その軽やかさに驚きます。歴史を超え、今も様々な織りと染めの技法が残っている城下町米沢。ここは糸づくりから染色、デザイン織物仕上げなど、様々な業種が集積した織物の町なのです。手織りや紅花染めが気軽に体験できる施設があり、おみやげにぴったりのかわいい小物も買うことができます。織物の町で、華やかな気分にひたってみませんか?

米沢織の歴史

 山形県の南端、自然豊かな吾妻連峰の裾野に広がる米沢盆地の中心に位置する米沢市。米沢の歴史は上杉藩を抜きにしては語れません。米沢織の歴史は、慶長6(1601)年、上杉藩の米沢入城から始まります。関ヶ原の戦いの後、上杉家は会津120万石から米沢30万石に移封されました。藩主上杉景勝の側近だった直江兼続は、藩の収益拡大を図るため、織物の素材となる青苧あおそや絹を生む蚕の餌となる桑、染料となる紅花などの栽培を奨励。これらは藩の特産物として、織物産地に売り出されました。

 そして、米沢織を産業として確立した江戸後期の9代藩主・上杉鷹山は、産業振興に力を注ぎ、そのひとつとして、武家の婦女子に内職として機織りを習得させたといわれています。さらに、養蚕業を奨励したり、本場・京都から織物師を招いて研究開発を行ったりしたことで、織物産業が飛躍的に発展したのだそうです。この時期に紅花や藍、紫根しこんなどの植物染料で糸を染めてから織る「先染め」の技術が確立され、出羽の米沢織として全国に知られるようになりました。

紅花で染められた絹糸。染料の量によってさまざまな色合いに。

 歴史はまだ続きます。明治から昭和にかけ、手織機に代わり、動力を使った「力織機(りきしょっき)」が導入されて生産設備が発展。海外向け製造が始まり、主にインドやアメリカに輸出されました。大正時代には米沢高等工業学校(山形大学工学部)の教授であった秦逸三はたいつぞうが“日本で初めて”人工絹糸(レーヨン)を発明。米沢市内に帝国人絹株式会社が創設され、全国に先駆けレーヨンなどの化学繊維の生産が始まったことで、それらを応用した織物の研究開発が進みました。この会社がなんと、現在の帝人株式会社です。昭和30年頃から化学繊維を使った洋服が一般的になると、米沢は呉服と洋服生地の2つの産地として評価を得たのです。

鮮やかな色と光沢が美しい。米沢織の女性ものきもの(米織会館)
織物の歴史にふれる、きものを着る。

 伝統の技と新たな技術が織りなしてきた米沢織の歴史。こうした歴史や魅力にふれることができるのが、上杉神社の近くにある米織会館です。華やかな色を生みだす染料や昔ながらの手織機などの展示、米沢織の歴史についての映像を見ることができます。また、きものや帯、袴などが展示され、購入も可能です。名刺入れやペンケース、しおり、ネクタイなどの小物も販売されており、色鮮やかな紅花染めのシルクのストールは特に人気だそう。「ぬくもりを感じるし、身につけていると豊かな気持ちになる」、「他とは違う逸品を買うことができた」という声が寄せられているとのことです。さらに、生地やハギレ等を買って自分で洋服や小物を仕立てる方もいるそうです。

 また米織会館では上下に分かれた「二部式きもの」のレンタルを行っていて、2日前までに予約をしておけば、米沢織のきものや帯、襦袢など一式を貸してくれます。もちろん着付もしてもらえ、たった5分で着られるというもの。そのままきものを着て、上杉神社などの周辺の観光地を散策することができます。歴史のある街で美しいきものを身にまとうと、タイムスリップしたような気分にひたれます。海外からの留学生などにも「こんなに美しいきものを着られるなんて嬉しい!」と、とても人気だそうです。
※二部式きものは女性のみ、完全予約制

米織会館で販売されている米沢織の高級洋服生地
二部式きもの
手織体験・紅花染め体験

 上杉藩の祖、上杉謙信から歴代藩主が眠る上杉家廟所びょうしょ。国指定史跡となっている歴史ファンなら訪れたい場所のすぐ近くに、染織工房わくわく舘があります。ここでは米沢織と紅花染めを予約なしで体験することができるのです。

 手織体験はシルクコースターとシルクテーブルセンターの2コース。数百本という縦糸(経糸)が通った高機たかばたという織機を使って織っていきます。難しいところはすでに織ってある状態で準備がしてあるため、初心者や子どもでも安心して体験できます。参加者はたくさんある糸の中から好みのものを選び、横糸(緯糸)を織っていきます。色鮮やかに染められた糸はどれも美しく、選ぶのに迷ってしまいますが、それもまた楽しみのひとつ。自分で糸を選んで織り上げた特別な一品は、きっと思い出深いものになりますよ。

 紅花染め体験はシルクスカーフと綿のハンカチの2コース。輪ゴムや板、洗濯バサミを使い自分だけの柄をつくります。布を紅花染めの染料に入れ、好みの濃さになったら酢の水につけて色止めし、水洗いをして完成。紅花染めは色の取り出し方に技術が必要ですが、ここではすでにきれいな赤い色を取りだしてあるため、小学校低学年でも楽しむことができます。ときにはプロも驚くような模様を仕上げる方もいるそうです。

 4コースとも作品完成までスタッフが丁寧に指導してくれ、作品は当日持ち帰ることができます。体験が終わったら、館内にある米織の小物を販売するショップや男性・女性のきものと帯を販売するギャラリー、コーヒーや軽食が楽しめるカフェがありますから、さらに米織の世界にひたることができます。
※10名以上の団体の場合は事前に予約が必要。

コースター織り体験(わくわく舘)
完成したコースター(わくわく舘)
紅花染め体験(わくわく舘)
出来上がった綿ハンカチとシルクスカーフ(わくわく舘)
米沢織のポーチ、巾着、がまぐち(わくわく舘)
わくわく舘のカフェ。米織の帯地を使ったティーマットがかわいい。

 織物の産地として名高い城下町米沢は、長い歴史を偲ばせる史跡の町でもあり、見どころが満載です。現在、米沢市周辺の置賜地域と上山市では「おきたま・かみのやま雛回廊」が開催されていて、各地で美しいお雛様を見ることができます。置賜地域には、米沢藩の藩士が江戸勤務を終えて戻ってくる際に家族へのお土産として買い求めてきたお雛様が現在まで伝わっているそう。

 春になれば、各地で桜の古木やツツジなどの花回廊が楽しめます。さらに、温泉やおいしいものもいっぱい。織物の町を巡りながら、華やかな地域の魅力をたくさん楽しんではいかがでしょうか。


 

「上杉伯爵邸」のお雛様と松が岬公園の美しい桜(米沢市)


 

注目のドライブ情報!

 東北中央自動車道の福島~米沢間は無料の高速道路です。。
 その中には無料のトンネルとしては日本一長い約9kmの栗子トンネルがあります。
 福島県や首都圏からお越しの方は、ぜひご利用ください!


 

地域の観光情報!

おきたま・かみのやま雛回廊 http://attakairou.oki-tama.jp/content_hina.html
山形日和。花回廊 https://yamagata-spring.jp/

 


 

取材協力・お問い合わせ

米沢織物工業協同組合 米沢市門東町1-1-87米織会館内 TEL 0238-23-3525 http://www.yoneori.com/
染織工房わくわく舘 米沢市御廟1-2-37 TEL 0238-24-0268 http://www.wakuwakukan.co.jp/

 


 


 


 

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  • 平成30年3月16日掲載

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