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瓦リサイクル事例報告会を開催しました(平成30年11月30日)

庄内総合支庁では、「庄内地域で発生する全ての使用済み瓦がリサイクルされる資源循環システムの確立」を目指して、瓦リサイクル製品の利用拡大に務めております。
しかしながら現在のところ、瓦リサイクル製品の使用量や活用事例は、未だ十分とはいえません。
そこで、瓦リサイクル製品利用先進地の事例を含め、瓦リサイクル製品の幅広い活用事例等を紹介することにより、瓦リサイクル製品の利用拡大を目指して、瓦リサイクル事例報告会を開催しました。

瓦リサイクル事例報告会

○日時:平成30年11月30日(金) 午前9:00~12:00

○場所:山形県水田農業試験場大会議室

○主催:山形県庄内総合支庁

○参加者:約60名(瓦工事業者、産業廃棄物処理業者、建設・土木業者、公共工事の発注者など)

瓦リサイクル事例報告会の会場の様子です。

(山形県庄内総合支庁保健福祉環境部長による挨拶の様子)

講演

講演(1) 「ほ場整備事業における瓦廃材の活用事例について」  

講師:石川県中能登農林総合事務所 土地改良部 整備課 課長 高橋威光 氏

 石川県では、水田ほ場整備の中で瓦リサイクル品をごく普通に使用しております。瓦リサイクル品を暗渠排水の疎水材として活用するに至った経緯や、暗渠溝の構造の検討、瓦破砕物を暗渠排水の疎水材として活用した際の効果について講演していただきました。

高橋講師による、ほ場整備事業における瓦廃材の活用事例についての講演の様子です。 

<主な内容>

  • 暗渠排水設備にモミガラを使用した場合、施工後早い段階で排水能力の低下がみられたため、モミガラに代わる疎水材や構造の検討を実施した結果、モミガラと砕石の2層構造にすると、断面(暗渠溝)の構造が安定する。
  • 砕石の代替品として木材チップ、カキ殻、石炭殻、瓦破砕物等も有効に活用できる。
  • 瓦破砕物を疎水材として施工した暗渠排水について、砕石を施工した場合と効果は変わらず、目詰まりも特にない。

講演(2) 「瓦リサイクル事例について」

講師:株式会社ナラ工業 代表取締役 奈良幸則 氏

 奈良講師は、 使用済み瓦の有効利用を全国規模のネットワークで構成し、製造販売・施工・研究を共同で行うことを目的としている瓦チップ研究会の特別会員です。瓦破砕物の構造や性質を活かした特長や、瓦破砕物の有効活用の実績について講演していただきました。

 奈良講師による、瓦リサイクル事例についての講演の様子です。

<主な内容>

  • 瓦破砕物は多孔質な構造であり、ろ過機能を有することから、川の水のにごり除去に効果がある。
  • 瓦破砕物はケイ酸を含んでいるため、作物の生育促進に効果がある。(ケイ酸は作物の茎の生長に必要な栄養素であり、ケイ酸の不足した水田は「老朽化水田」と呼ばれる。)
  • pHが中性からアルカリ性(pH7.2~8.2)を示すため、土壌改良に効果がある。(日本には酸性ほ場が多くなってきている。 

事例報告会

事例報告(1) 「林道補修を目的とした瓦リサイクル製品の試験施工」

報告者:庄内総合支庁環境課 主任主査 佐藤至

 林道路面及び林道排水溝に、砕石の代わりに瓦破砕物を施工した結果を報告しました。

 佐藤による、林道補修を目的とした瓦リサイクル製品の試験施工についての報告の様子です。

<主な内容>

  •  林道路面及び林道排水溝に瓦破砕物を施工している状況。

事例報告(2) 「玄関アプローチの舗装施工等」

報告者:合資会社鼠ヶ関セメント瓦工場 代表 本間進一 氏

 瓦破砕物を玄関アプローチの舗装材として利用した際のセールスポイントを報告していただいました。

 本間氏による、玄関アプローチの舗装施工等についての報告の様子です。

<主な内容>

  • 瓦の素焼き部分が赤褐色で、温かみのある色調であることから、明るい雰囲気になる。
  • 瓦破砕物を混ぜたコンクリートを玄関アプローチに施工することで、ざらつきのある床面になり、雨の日、雪の日に滑りにくくなる。

事例報告(3) 「瓦破砕物の特長検証」

報告者:庄内総合支庁環境課 技師 門脇史

 庄内総合支庁中庭に瓦破砕物の特長を検証するための区画を整備し、瓦破砕物の「防草効果があること」及び「保水性が大きいこと」について検証した結果を報告しました。

 門脇による、瓦破砕物の特長検証についての報告の様子です。

<主な内容>

  •  瓦破砕物(粒径:10mm-25mm)を約10cm敷くと、砂利と同程度の防草効果があると考えられる。
  • 瓦破砕物に打ち水をすることで表面温度の上昇を抑えることができることから、真夏の照り返しを防ぎ、体感温度を下げることができると考えられる。
  • 住宅等の新たな敷き砂利としての瓦破砕物の活用が期待できる。

事例報告(4) 「庭の被覆材の施工事例」

報告者:有限会社阿部園芸 代表取締役 阿部進吾 氏

 瓦破砕物を庭園の被覆材として利用した際のセールスポイントを報告していただいました。

 阿部氏による、庭の被覆材の施工事例についての報告の様子です。

<主な内容>

  • 瓦の赤褐色と芝生の緑色により、庭園が鮮やかになる。
  • 瓦破砕物を敷くことで雑草が生えにくくなり、庭園の維持管理が楽になる。
  • 瓦破砕物の上を歩くと、シャリシャリ音がするため、防犯効果がある。

瓦リサイクル製品を使用した暗渠排水工事の見学会

場所:水田農業試験場内   施工業者:佐竹建設株式会社

 佐竹建設株式会社さんから、暗渠排水工事の施工方法等の説明を受けながら、瓦リサイクル製品(瓦破砕物)を利用した暗渠排水工事の施工見学会を実施しました。

 

<瓦リサイクル製品を暗渠排水疎水材に活用するメリット>

  • 暗渠排水に従来用いられてきた疎水材であるモミ殻、チップ等と比較して、瓦破砕物は腐食せず、耐久性に優れている。
  • 瓦破砕物は砂利に比べて軽量であることから、軟弱地盤においてもめり込みや沈下が少ない。
  • 瓦破砕物は微細孔による保水性と、粗大粒子による通気性、透水性を合わせもつ特長を有する。微細孔に水や養分が保持され、粒子間隙に空気等が保持されることにより、好機的微生物のすみかとなり、植物の生育を促進する。

<留意点>

  • 有孔管の形状に応じた粒径の瓦破砕物を選定する必要がある。
  • 「瓦破砕物=廃棄物」というイメージから、田んぼに瓦を入れることに抵抗がある農家さんもいるため、使用する場合は農家さんへの十分な説明が必要である。

(山形県「瓦リサイクル推進の手引き」参照)

暗渠排水工事見学会の様子です。 

 (見学会場の様子)


 

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