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6月定例会(平成30年6月19日)

 県議会6月定例会の開会にあたり、提案いたしました議案の説明に先立ち、一言申し上げます。

 

 6月18日に大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生いたしました。亡くなられた方々とその御遺族に対し深く哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々や家屋損壊などの被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
 近年、国内外で大規模な地震や豪雨などの自然災害が頻発しております。自然災害に対しては平時からの備えが重要でありますので、関係機関と連携しながら、今後一層、防災対応力の向上に県民とともに取り組んでまいります。

 次に、米朝首脳会談について申し上げます。

 6月12日、史上初となる米朝首脳会談がシンガポールで開催され、両国首脳が共同声明に署名しました。
昨年相次いだミサイル発射や核実験、大和堆周辺水域における漁船の違法操業などが県民に対し極めて大きな緊張と不安をもたらしており、北朝鮮の問題は本県においても喫緊の課題であります。
 このたびの首脳会談を契機に北朝鮮の非核化や朝鮮半島情勢の安定化が進むとともに、拉致問題の解決が図られ、県民の安全や不安の解消につながることを期待しております。

 次に、日本遺産の認定について申し上げます。

 去る5月24日、「山寺が支えた紅花文化」と題し「山寺」と「紅花」をテーマとした歴史や文化に関するストーリーが文化庁の日本遺産に認定されました。
 認定に向けて、御協力をいただきました関係市町、団体等の皆様に改めて感謝申し上げます。
 本県は、江戸時代に日本一の紅花の産地として栄え、紅花栽培と紅花交易はこの地に莫大な富と文化をもたらしました。紅花畑や蔵座敷、舞楽や雅楽、雛人形など、今なお人々の生活や地域に息づく華やかな「紅花文化」と、その隆盛に深い関わりを持っている、円仁や芭蕉ゆかりの古刹「山寺」は、本県が国内外に誇れる宝であります。
今回の認定は、インバウンドなどの観光振興や地域経済の活性化を図るうえで絶好の機会と捉えております。関係市町、団体等と連携し、地域の貴重な文化財の価値への理解を深め、その魅力向上や国内外に向けた情報発信などに積極的に取り組んでまいります。

 次に、大雨による被害への対応について申し上げます。

 5月17日から19日にかけて東北地方に停滞した前線の影響等による大雨が降り、秋田県を中心に大きな被害が発生いたしました。家屋の浸水などの被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
 本県におきましても、庄内や最上、西置賜地域を中心に多くの観測地点で5月としては過去最大の1日当たりの降水量を記録し、河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まったことなどに伴い、4市町村において避難勧告等が出されたほか、土砂崩れによる住宅の一部損壊や、JR各線が一部運休するなどの影響が発生いたしました。
 ほ場の浸水・冠水等による農作物への影響は最小限にとどまりましたが、県内各地で河川や道路、農地・農業用施設などに被害が発生しておりますので、県としましては、市町村や関係機関と協力しながら、被災箇所の早期復旧に全力で取り組んでまいります。

 

 次に、経済の動向、農作物の生育状況並びに当面の県政課題について、順次、御説明申し上げます。

【経済の動向】

 はじめに、経済の動向について申し上げます。

 我が国の経済につきましては、緩やかに回復しております。個人消費は持ち直しており、生産は緩やかに増加し、雇用情勢は着実に改善しております。
 本県経済についてみますと、個人消費は力強さには欠けるものの持ち直しております。生産は緩やかな増加傾向にあり、雇用情勢の着実な改善が進んでいるなど、全体として緩やかな回復の動きがみられます。
 先行きにつきましては、雇用や所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復が続くことが期待されますが、国内外の経済情勢の変化が本県に影響を与えることも予想されますので、引き続きその動向を注視してまいります。

【農作物の生育状況】

 次に、農作物の生育状況について申し上げます。

 今年は、春先以降気温が高く、5月に入り大雨はあったものの、全般的には適度な降雨となり、生育は全体的に順調に推移しております。
 水稲につきましては、田植えが順調に行われ、「つや姫」や今年が本格デビューとなる「雪若丸」をはじめ、全体として生育は良好となっております。
 さくらんぼにつきましても、霜による被害も少なく、開花期の好天や適度な降雨に恵まれ、生産者の皆様の管理の徹底により着果が良好で、5月22日に行った作柄調査において、収穫量は「平年並」の1万4,100トン程度と見込まれております。全般に品質は良好であり、主力品種の「佐藤錦」は、現在、収穫の最盛期を迎えており、「紅秀峰」は今月25日頃から収穫が始まると見込んでおります。
 7月中旬から出荷時期を迎えるすいかやメロンなどの露地野菜につきましては、病害虫の発生も少なく、順調に生育しております。
 今後とも、農作物の生育状況を的確に把握するとともに、気象変動に迅速に対応しながら、引き続き適切な栽培指導を行ってまいります。

【当面の県政課題】

 次に、当面の県政課題について申し上げます。

 はじめに、国際交流の拡大に向けた取組みについて申し上げます。

 5月26日から30日まで、山形空港と台湾の高雄空港の間で初めて運航された国際チャーター便を利用して、私を団長として、市町村長や本県観光・農業関係者などとともに台湾を訪れ、トップセールスを行ってまいりました。
 インバウンドにつきましては、台湾との間で国際定期チャーター便が秋から冬にかけて山形空港114便、庄内空港30便、あわせて144便運航されることとなりました。これは、現地の航空会社や旅行会社への働きかけなど、これまで継続して行って きた誘致活動の成果であると考えております。このチャーター便で台湾からより多くの方々が本県を訪れ、その魅力に触れ、再度訪れたいと強く印象づけることができるよう、受入れ態勢を含め、県を挙げてしっかりと取り組んでまいります。
 また、県産品の輸出拡大に向けましては、高雄市のショッピングセンターにおいて、さくらんぼ、つや姫、山形牛、日本酒、工芸品など、県産品のプロモーションを行うとともに、宜蘭県においては、「山形」の名を冠したホテル「山形閣」のオープニング式典に本県関係者の皆様とともに出席してまいりました。同ホテルには、本県のPRコーナーを設置いただき、県産品の展示や観光情報の発信が行われております。
 さらに、本県と台中市の間で、新たに観光、文化、経済交流等における友好協力に関する覚書を締結いたしました。
 県としましては、これまでの成果を活かし、今後とも本県の魅力をさらに発信し、インバウンドの拡大や県産品の輸出促進に取り組んでまいります。 

 次に、「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2018『SAKE部門』やまがた開催」の結果について申し上げます。

 5月12日から20日までの9日間にわたり、審査会及び授賞式をはじめ、歓迎レセプションや県内観光地視察、チャリティ試飲会が開催され、IWC関連の全日程を成功のうちに終了することができました。
 審査会では、過去最多となる456酒蔵、1,639銘柄が出品され、県産酒は、9部門のうち3部門で最高位となる「トロフィー」に輝き、また、金賞を17銘柄が受賞いたしました。いずれも都道府県別では最多であり、金賞受賞数は5年連続で第1位となり、改めて「日本一美酒県 山形」を国内外に強くアピールすることができたと感じております。
 各酒蔵の皆様のこれまでの御努力に敬意を表するとともに、開催に御協力いただいた開催支援委員会など関係者の皆様、県議会をはじめ県民の皆様に深く感謝申し上げます。
 また、この度、7月10日にロンドンで開催される「IWCアワードディナー」への出席依頼がありました。その場で「SAKE」部門の最高賞「チャンピオン・サケ」の発表が予定されておりますので、審査会開催地の代表として出席するとともに、現地の大使館等において日本酒をはじめ本県のプロモーションを行ってまいります。
 今回の取組みを契機に、今後ますます「日本一美酒県 山形」の名を世界に向けて発信しながら、県産酒の輸出促進や販路拡大、観光振興等につなげてまいります。

 次に、「第21回全国農業担い手サミットinやまがた」の開催について申し上げます。

 高齢化の進行や後継者不足等により農業就業者が減少する中、農業が、競争力が高く魅力ある産業として持続的に発展していくためには、生産性・収益性が高く、農業生産力の低下を補完できる経営体の育成が不可欠であります。
 このため、本県では、これまでも経営の法人化を推進するとともに、高い生産性と経営力を持ち、地域農業のけん引役となる経営体の育成に取り組んできたところです。
 このような中、11月8日、9日の両日、「第21回全国農業担い手サミットinやまがた」が開催されることが決定いたしました。
 このサミットが、農業者自らの経営改善や地域農業・農村の発展に寄与するとともに、担い手育成の重要性を再認識するきっかけとなるよう準備を進めてまいります。
 今後、関係者の皆様と連携し、山形市で行われる全体会、県内8地域で行われる地域交流会の成功に向け、万全を期すとともに、開催を通し、豊かな自然と確かな技術によって生み出される安全・安心でおいしい農産物、農業の営みにより維持された多面的機能や美しい風景など、本県の農業県としての魅力や観光資源についても、広く全国に発信してまいります。

 次に、県内の高速道路等の整備促進について申し上げます。 

  今年度、東北中央自動車道で最後の未事業化区間でありました「金山道路」が新規事業化され、これで日本海沿岸東北自動車道とあわせ、本県の縦軸道路については、全線が事業化となりました。
 また、4月15日には大石田村山~尾花沢間が開通し、さらに、今年度中に南陽高畠~山形上山間と東根~東根北間の2区間の開通が予定されており、これら区間の開通により本県高速道路の供用率は、66%から76%へと大きく伸びることとなります。
 今後は、横軸道路である新庄酒田道路の戸沢村津谷~古口間の開通も予定されており、地域高規格道路の整備も着実に進んでおります。
 一方、4月20日にオープンした道の駅「米沢」では、6月2日には来場者数が早くも30万人を超えるなど大変な賑わいとなっております。昨年開通した福島大笹生~米沢北間の利用も順調に推移しており、日本一長い無料トンネルである栗子トンネルとともに、広域観光の振興や地域活性化に大きな役割を果たしていくものと期待しているところです。
 今後とも、東北中央自動車道、日本海沿岸東北自動車道の整備の加速と開通見通しの早期提示、そして、横軸の新潟山形南部連絡道路、新庄酒田道路の整備促進や未事業化区間の早期着手等に向けて、政府等に対し強く働きかけを行ってまいります。

 次に、公立高等学校等の入学者選抜における採点誤りについて申し上げます。

 平成30年度の公立高等学校入学者選抜において、一人の受検者が、採点誤りにより不合格とされ、その後追加合格となる事態が発生いたしました。これを受け、県教育委員会が行った一斉調査においては、過年度分も含めて多くの採点誤りがあったことが判明いたしました。
 追加合格となった受検者及び保護者の方に多大な御迷惑をおかけしたこと、そして多くの受検者、保護者をはじめ県民の皆様の公立高等学校等の教育に対する信頼を著しく損ねてしまったことは、大変遺憾であります。
 その重大性をしっかりと認識し、強い危機感を持って、二度とこのようなことが起こらないよう徹底的に原因究明を行い、再発防止策を講ずる必要があります。
 現在、県教育委員会において第三者委員会を設置し検討を進めているところでありますが、県全体で認識を共有しながら再発防止に取り組んでまいります。

【議案の概要】

 次に、このたび御審議いただきます議案の概要について御説明申し上げます。

 提案いたしました議案は、平成30年度山形県一般会計補正予算(第1号)など、21件であります。

 まず、一般会計補正予算について申し上げます。

 今回の補正予算は、このたび運航されることとなった台湾との 国際定期チャーター便に対する支援や、日本遺産認定を受けた「山寺が支えた紅花文化」の魅力を発信していくための取組み、5月18日から19日の大雨による被害への対応に要する経費を 追加いたします。
 また、非常勤嘱託職員の報酬等について、山形労働基準監督署からの是正勧告を踏まえ、必要な措置を講ずるための予算を増額いたします。
 加えまして、水産試験研究施設のバリアフリー化や中山間地域農業所得向上施設整備に対する助成に要する経費を計上するなど、総額で5億300万円を増額補正するものであります。
この結果、今年度の累計予算額は、6,056億4,600万円となります。

 次に、予算以外の議案の主なものについて御説明申し上げます。

 山形県住宅宿泊事業の実施の制限に関する条例の設定につきましては、住宅宿泊事業の実施に伴う生活環境の悪化を防止するため、区域を定めて期間を制限するためのものであります。
 山形市が総務大臣に対して行う中核市の指定の申出に係る同意につきましては、山形市が総務大臣に対して中核市の指定の申出を行うことについて県が同意するためのものであります。
 平成29年度山形県一般会計補正予算(第7号)、山形県県税条例の一部を改正する条例の制定の専決処分の承認につきましては、いずれも急施(きゅうし)を要したために専決処分をいたしましたので、御承認をお願いするものであります。
 山形県公安委員会委員の任命、山形県人事委員会委員の選任並びに山形県収用委員会委員及び予備委員の任命につきましては、いずれも委員の任期満了に伴い、提案の者を適任と認め、御同意をお願いするものであります。

 

 以上が、今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従いまして、関係部課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議のうえ、御可決くださいますようお願いいたします。

 

 


 

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