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6月定例会(平成29年6月20日)

 県議会6月定例会の開会にあたり、提案いたしました議案の説明に先立ち、一言申し上げます。

 はじめに、平成29年度全国高等学校総合体育大会の開催について申し上げます。

 7月28日から県内14市町を会場に、「はばたけ世界へ南東北総体2017」が、本県が幹事県となり、宮城・福島両県との連携の下、開催されます。大会スローガンであります「繋がる絆魅せよう僕らの若き力」が存分に発揮される大会となるよう、準備に万全を期してまいりました。

 いよいよ開催まで38日と迫っているところですが、大会に臨む本県選手につきましては、平成27年度から、県高等学校体育連盟などと連携し、競技力の強化を進めてきたところです。さらに、大会本番に向けた直前の強化策を講じ、県民に元気と活力を与える大会となるよう、優勝を含む、多くの入賞を目指してまいります。

 このたびの大会は、本県の良さを全国に発信する絶好の機会でもあります。選手や役員の皆様を山形らしい温かい「おもてなし」でお迎えし、本県の豊かな自然、食、温泉などの魅力を積極的に伝えることにより、多くの皆様の心に残る大会にしたいと考えておりますので、引き続き御支援と御協力をお願い申し上げます。

 次に、経済の動向、農作物の生育状況並びに当面の県政課題について、順次、御説明申し上げます。

【経済の動向】

 はじめに、経済の動向について申し上げます。

 我が国の経済につきましては、一部に改善の遅れもみられますが、緩やかな回復基調が続いております。個人消費は総じてみれば持ち直しの動きが続いており、生産は持ち直し、雇用情勢は改善しております。

 本県経済についてみますと、個人消費は力強さには欠けるものの持ち直しており、生産は持ち直し、雇用情勢は着実に改善が続いているなど、全体として持ち直しております。

 先行きにつきましては、雇用や所得環境の改善が続く中で、緩やかに回復していくことが期待されますが、海外景気の下振れなどによる国内外の経済情勢の変化が、本県に影響を与えることも予想されますので、引き続きその動向を注視してまいります。

【農作物の生育状況】

 次に、農作物の生育状況について申し上げます。

 5月は気温が高く、日照時間も多い日が続き、6月の前半は低温で経過したものの、生育は全体的に概ね順調に推移しております。

 水稲につきましては、「つや姫」をはじめ、田植後の生育が良好で、6月前半はやや停滞しましたが、概ね順調なスタートを切ったところです。

 現在、収穫期を迎えているさくらんぼにつきましても、開花期が好天に恵まれたことや、生産者の皆様の受粉対策の実施等により、着果が良好で順調に生育しており、収穫盛期は平年よりやや早く、収穫量は平年よりやや多い1万4,800トン程度と見込まれております。

 トマト、きゅうりなどの野菜につきましては、病害虫の発生も少なく、概ね順調に生育しております。

 今後とも、農作物の生育状況を的確に把握するとともに、気象変動に迅速に対応しながら、引き続き、適切な栽培指導を行ってまいります。

【当面の県政課題】

 次に、当面の県政課題について申し上げます。

 はじめに、医療・観光など各分野における産業振興について申し上げます。

 5月29日から6月4日まで、本県の医療・観光・農業などの産業振興、ものづくり分野におけるイノベーションの創出につなげるべく、その先進地であります米国を訪問し、各分野にわたる調査を実施してまいりました。

 はじめに訪問したミネソタ州ロチェスター市は、世界屈指の医療先進都市であり、世界水準の医療を求めて年間約130万人もの方々が訪れる医療インバウンドの先進地でもあります。

 その中核であります総合病院「メイヨークリニック」におきましては、患者やその家族が安心して過ごすことができる患者ニーズ第一の環境整備などを調査いたしました。また、市内周辺では、医療資源を活かしたビジネス活動などが行われており、医療資源を核とした産業振興の可能性を感じたところです。

 現在、山形大学におきまして、東北・北海道で初となる重粒子線がん治療施設の整備が進められております。県としましても、今回の調査を踏まえ、地域住民の健康・福祉の向上はもとより、こうした先進医療を求めて来訪する国内外の方々をお迎えできるよう、本県の特色や魅力を活かしたホスピタリティの磨き上げや 関連産業の振興を含めた地域づくりを進めてまいります。

 

 大小800のワイナリーを擁する一大ワイン産業集積地でありますカリフォルニア州ナパバレーにおきましては、個々のワイナリー独自の品質向上の取組みに加え、ワイナリー協会を中心とした地域を挙げてのプロモーション活動や、多様な地域資源を活用した体験メニューの提供など、多くの観光客が楽しめる工夫を行ってきた結果、世界有数のワイン産地として認知され、世界各国から多くの人が訪れる観光地として、ホテルやレストランも開設 されるに至っている経過などを調査いたしました。

 今回の訪問で得られた知見をもとに、本県におきましても、ワイナリーの魅力を育て、強みを伸ばしていくことはもちろん、本県の魅力ある農産物や文化遺産、四季折々の豊かな自然などを活かした、山形らしいワインツーリズムのあり方等を検討し、ワイン産業の振興と観光交流の拡大に結び付けてまいります。

 

 米国西海岸の代表的な都市でありますサンフランシスコでは、在サンフランシスコ日本国総領事公邸において、行政関係者、輸入業・外食産業・観光・メディア関係者等約70名をお招きしたレセプションを開催し、本県が誇る日本酒や「つや姫」などを味わっていただくとともに、「山形鋳物」や「鶴岡シルク」などの優れた県産品や、四季を通して楽しんでいただける観光資源を積極的にPRいたしました。併せて、本県にゆかりのある方など3名を新たに「やまがた特命観光・つや姫大使」に委嘱し、様々な場面で幅広く本県のPRを行っていただけることとなりました。

 現地の関係者の方々からは、県産品について高い評価をいただき、商談に向けた動きもみられるなど、確かな手応えを感じたところであります。

 また、サンフランシスコ市庁舎を訪問し、長年にわたり国際貿易通商担当部長を務めておられる方にお会いして県産品や観光資源のPRを行うとともに、日本酒などの輸出拡大に向けた意見交換も行ってまいりました。

 今回構築した人脈を大切にし、本県との経済、観光等の交流拡大に結び付けられるよう努めてまいります。

 

 シリコンバレーでは、世界的なベンチャー企業を数多く生み出したことで知られるSRIインターナショナルを訪問し、基礎研究と商品開発の橋渡しやロボットの開発・技術の応用、イノベーションの創出やベンチャー企業の育成の取組みなどを伺いました。

 また、シリコンバレーの発展に大きな役割を果たしているスタンフォード大学を訪問し、ベンチャービジネスの育成方法やシリコンバレーにおける人材育成などについて意見交換をしてまいりました。

 県内ものづくり産業の発展のためには付加価値の高い製品を開発することが重要であり、そのためには、ベンチャー企業や新事業が継続的に生み出され、発展していくことが必要であります。

 本県でも、平成27年度から、SRIインターナショナルの研修プログラムを活用しながらベンチャー企業の育成に取り組んでおりますが、今回の調査を踏まえ、さらなる県内発のベンチャー創出に取り組んでまいりたいと考えております。 

 次に、待機児童解消に向けた対応について申し上げます。

 4月1日時点の待機児童は、平成26年度以降、3年間、ゼロで推移してまいりましたが、残念ながら、今年度は3市において合わせて67名の待機児童が発生したところです。

 本県ではこれまで、保育所や認定こども園の整備、保育士増員に対する支援等、市町村と連携して保育の受入れ枠拡大に取り組んでまいりましたが、女性の就業意識の高まりや雇用情勢の改善、保育料軽減措置の拡大等を背景に、近年3歳未満児の保育ニーズが増加してきており、この傾向は今後とも続くことが見込まれます。

 県としましては、このたび提案いたしました補正予算において、保育士確保のための取組みも追加したところであります。また、先日公表された政府の「子育て安心プラン」なども踏まえ、今後とも、市町村とともに、今後の保育需要を見通しながら、保育施設の計画的な整備や保育士人材確保の取組みを一層強化し、保育所利用を望む御家庭の希望が叶えられるよう、保育サービスの拡充にしっかりと取り組んでまいります。

 次に、産業技術短期大学校における土木エンジニアリング科の開設について申し上げます。

 本県の県土基盤を支える建設業の将来を担う人材の確保・育成を図るため、産業技術短期大学校に、この4月、「土木エンジニアリング科」を開設いたしました。

 この学科は、建設需要の多様化や増大、担い手の高齢化と新たな担い手不足といった現状に鑑み、業界のニーズを踏まえ県内土木技術者の養成機関として設置したものです。

 今年度は、募集定員を超える21名の入学者を迎えてスタートし、土木施工管理技士等の資格取得に有利となる指定学科の認定も受け、建設業界からは大きな期待をいただいているところです。

 2年間のカリキュラムの中では、体系的な知識の修得に加え、小型重機を用いて実際の工事現場に近い状況での実践的な施工管理や測量を学ぶほか、3次元CAD(キャド)システムやドローンなど最新のICT、さらには本県特有の気候風土や環境・景観を学ぶことにより、本県の建設業を担う土木技術者を育成してまいります。

 このような人材育成に対応するため、昨年度の教室棟の整備に引き続き、今年度は、技術修得の実践的カリキュラムのための実験実習施設等の整備を進め、教育訓練環境の充実を図ってまいります。

 次に、県内の高速道路等の整備促進について申し上げます。

 本県の高速道路等の整備につきましては、今年度、東北中央自動車道の「真室川雄勝道路」が新規事業化されました。さらに、今年度は東北中央自動車道の福島大笹生~米沢北間と、大石田村山~尾花沢間の2区間が、平成30年度には南陽高畠~山形上山間がそれぞれ開通する見通しであります。

 今後とも、東北中央自動車道及び日本海沿岸東北自動車道の現在事業中の区間の開通見通しの早期提示と、東北中央自動車道唯一の未事業化区間となった金山~金山北間の新規事業化に向けて、関係の皆様の御協力をいただきながら、私自身が先頭に立って強く政府に働きかけてまいります。

 また、県としましては、高速道路の利便性向上のため、追加インターチェンジやアクセス道路の整備を進めてまいります。

 一方、横軸道路の整備につきましては、今年度、新庄酒田道路のうち「余目酒田道路」の全線及び「新庄古口道路」の一部区間が開通する予定であります。さらに整備が加速されるよう、引き続き働きかけるとともに、新潟山形南部連絡道路につきましても、「小国道路」の新規事業化の実現に向け、関係市町村や新潟県と連携した働きかけを行ってまいります。

 次に、北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応について申し上げます。

 度重なるミサイル発射は、国連安全保障理事会決議に違反し、また、自制を求める国際社会の声を無視したものであり、断じて許されるものではありません。

 本県におきましても、県民の不安が高まっており、特に、日本海で操業する漁業関係者をはじめ、県民生活の安全・安心の確保に甚大な影響を及ぼしかねません。

 このため、政府に対し、断固とした対応を取るとともに、漁船に係る緊急連絡体制を整備することを要望したところです。

 また、万が一の事態に備え、県民に適切な避難行動を確認いただき、意識を高めていただくことが重要と考え、去る6月9日には、内閣官房、消防庁、県及び酒田市が共同で、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練を実施いたしました。

 今後とも、情報収集・伝達体制をより確実なものにするなど、引き続き緊張感を持って、県民の皆様の安全・安心の確保に万全を期してまいります。

【議案の概要】

 次に、このたび御審議いただきます議案の概要について御説明申し上げます。

 提案いたしました議案は、平成29年度山形県一般会計補正予算(第1号)など、26件であります。

 まず、一般会計補正予算について申し上げます。

 今回の補正予算は、待機児童の解消に向け保育士の確保を図るための保育士宿舎借上げに対する助成や、本県では4件目となる日本遺産の認定に向けた取組みに要する経費を追加いたします。

 また、地方創生推進交付金を活用した県内企業へのプロフェッショナル人材の還流促進に向けた取組みを強化いたします。

 加えまして、園芸・畜産関係の施設整備に対する助成に要する経費を計上するなど、総額で3億2,900万円を増額補正するものであります。

 この結果、今年度の累計予算額は、6,135億7,100万円となります。

 次に、予算以外の議案の主なものについて御説明申し上げます。

 山形県県税条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方税法の一部改正に伴い、自動車取得税の特例措置の適用対象を見直したうえで、その適用期限を延長する等のためのものであります。

 山形県国民健康保険運営協議会条例の設定につきましては、県が定める国民健康保険運営方針の作成に関する事項等を審議する山形県国民健康保険運営協議会を設置するためのものであります。

 

 平成28年度山形県一般会計補正予算(第7号)、山形県県税条例等の一部を改正する条例の設定、置賜広域病院組合と山形県との間の公平委員会の事務の委託に関する規約の廃止及び医療事故に係る損害賠償の和解についての5件の専決処分の承認につきましては、いずれも急施(きゅうし)を要したために専決処分をいたしました ので、御承認をお願いするものであります。

 山形県公安委員会委員の任命及び山形県人事委員会委員の選任につきましては、いずれも委員の任期満了に伴い、提案の者を適任と認め、御同意をお願いするものであります。

 以上が、今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従いまして、関係部課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議のうえ、御可決くださいますようお願いいたします。


 

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