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12月定例会 (平成28年12月2日)

 県議会12月定例会の開会にあたり、提案いたしました議案の説明に先立ち、一言申し上げます。

 

 はじめに、三笠宮崇(たか)仁(ひと)親王殿下の薨去(こうきょ)に対し衷心より哀悼の意を表します。

 崇仁親王殿下におかれましては、国際親善をはじめ、スポーツ・レクリエーション、芸術・文化、医療・福祉などの幅広い分野で多大な御尽力をされました。また、本県には戦後8回にわたって御来県され、その都度多くの県民と親しく御交流いただき、温かいお言葉を賜りました。

 ここに、県民の皆様とともに、心から安らかなる御冥福をお祈り申し上げます。

 

 次に、「新庄まつりの山車行事」のユネスコ無形文化遺産登録について申し上げます。

 このたび、本県の「新庄まつりの山車行事」を含む「山・鉾・屋台行事」が、ユネスコ政府間委員会におきまして、無形文化遺産代表一覧表へ記載されることが正式に決定されました。新庄まつりが世界を代表する文化遺産として認められたことは、大きな喜びであるとともに、県内の無形文化遺産の保護・継承に取り組む全ての方々に希望と誇りを与えるものと考えております。

 このたびの登録を契機に、本県の伝統文化や精神文化を象徴する重要な観光資源として十分に活用しながら、最上地域はもとより、県全体の観光振興や地域経済の活性化に結びつけてまいりたいと考えております。

 

 次に、経済の動向及び当面の県政課題について、御説明申し上げます。

【経済の動向】

はじめに、経済の動向について申し上げます。

 我が国の経済につきましては、このところ弱さもみられますが、緩やかな回復基調が続いております。生産は持ち直しの動きがみられ 、個人消費は総じてみれば底堅い動きとなっており、雇用情勢は改善しております。

 本県経済についてみますと、生産は足踏み状態となっておりますが、個人消費は力強さには欠けるものの持ち直しており、雇用情勢は改善が続いているなど、全体として持ち直しております。

 なお、先行きにつきましては、雇用や所得環境の改善が続く中で緩やかな回復に向かうことが期待されますが、海外景気の下振れなどによる国内外の経済情勢の変化が、本県に影響を与えることも予想されますので、引き続きその動向を注視してまいります。

【当面の県政課題】

次に、当面の県政課題について申し上げます。

はじめに、やまがた創生の推進について申し上げます。

 本県をはじめ地方における人口減少が続いている一方で、首都圏への一極集中が止まっていないことが、平成27年国勢調査の結果で明らかとなりました。現在、政府と地方を挙げて緊急の課題として人口減少対策に取り組む中で、私は、改めて、何としても人口減少に歯止めをかけ、一層の危機感を持って地方創生に取り組まなければならないとの思いを強くしているところであります。

 今年度は「第3次山形県総合発展計画」の短期アクションプランが実施期間の最終年度となることから、総合政策審議会において、今後4年間の県づくりの実行計画となる次期短期アクションプランについて審議がなされ、11月30日にその提言をいただいたところであります。

 提言にもありますように、今後の県づくりにあたりましては、次の時代を担う若者の就労、結婚、子育てなどの希望を叶えるとともに 、医療や福祉、雇用、災害などの様々な不安を取り除き、健康で安心して暮らしていける社会を構築することにより、誰もが家庭や職場、地域で活躍できる「県民総活躍」の実現を目指してまいりたいと考えております。

 また、県民の暮らしに元気や活力をもたらす産業経済につきましては、自然や文化、おいしい食、ものづくりの技など、本県が誇る多様な地域資源の価値を高め、その魅力を広く発信し、国内外から人や活力を引き込むことにより、付加価値や所得の向上に結びつけることが重要であります。

 さらに、県民一人ひとりの活躍や地域の活性化を図り、地方創生を実現させるうえでは、社会資本整備の充実や県内外との緊密な連携が重要であると考えております。そのため、格子状骨格道路の整備促進やフル規格新幹線の実現など、多様で重層的な高速交通ネットワークの形成を進めてまいります。

 こうした取組みを、県民に最も身近な市町村や近隣県等とのさらなる連携のもとに推進していくことにより、県民誰もが山形らしい豊 かさを実感し、将来への明るい展望を描ける活力に満ちた県づくりを進めてまいりたいと考えております。

 このたび総合政策審議会からいただいた提言を踏まえて、県議会をはじめ、県民の皆様から広く御意見をいただきながら、今年度中に次期短期アクションプランを策定し、やまがた創生の実現に向けて果敢に挑んでまいります。

次に、森林(モリ)ノミクスの推進について申し上げます。

 県土の約7割を占める森林は、木材の供給はもとより、水資源の涵養や県土の保全、地球温暖化の防止、自然景観の形成など多面的機能を有しており、私たちの産業活動や暮らしに大きな役割を果たしております。

 その豊かな森林資源を「森のエネルギー」、「森の恵み」として産業の振興や雇用の創出に活かし、地域活性化につなげていく「やまがた森林(モリ)ノミクス」は、やまがた創生の実現に向けての重要な成長戦略であり、県民の皆様と思いを共有し、これを強力に推進 していく必要があります。

 このため、有識者等で構成する「やまがた森林(モリ)ノミクス推進懇話会」を設置し、県民各層の幅広い視点から御意見をお聞きしながら検討を重ね、このたび「やまがた森林(モリ)ノミクス」を推進するための施策の基本となる事項等を定めた「山形県の豊かな森林資源を活用した地域活性化条例」を提案いたしました。

 この条例に基づき、森林を持続的に活用するための再造林をはじめ、県民、事業者、行政による県産木材の率先利用のほか、林業を支える人材の育成や新たな木材需要を喚起し雇用を創出する「林工連携」、さらには、森林資源の観光面での活用等による魅力ある地域づくりなど、関連する施策を総合的に進めてまいります。

 また、本県の豊かな森林を地域資源と捉え、県民総参加で森林資源を活用する「やまがた森林(モリ)ノミクス」を一層加速させることで、林業を振興し、新たな雇用を生み出して、地域活性化に結びつけるとともに、先人から受け継いできた森林を健全な姿で次世代にしっかりとつなぐことにより、「自然と文明が調和した理想郷山形」の実現に向けた取組みを進めてまいります。

次に、高速道路の整備促進について申し上げます。

 高速道路の整備につきましては、東日本大震災の教訓を踏まえ、私自身、これまで隣県の知事等と連携して、幾度となく政府に提案を重ね、ミッシングリンクの解消やリダンダンシー確保の重要性が再認識されたことなどから、着実に進捗が図られております。

 東北中央自動車道では、平成29年度には福島大笹生(おおざそう)~米沢北間及び村山大石田~尾花沢間が、また、平成30年度には南陽高畠~山形上山間が開通する見通しであり、福島と新庄の間が高速道路で結ばれるのも間近となっております。さらに、日本海沿岸東北自動車道につきましては、去る11月に「朝日温海道路」の本県区間での工事が着手され、これによって整備にさらに弾みがつくものと考えております。

 加えまして、横軸道路につきましては、本県と宮城県の連携した取組みにより、国道347号の鍋越峠が今年度から冬期閉鎖を解除し、 日中における通年通行が可能となりました。また、来年度には「新庄酒田道路」の複数の区間が開通する予定となっております。

 本県の道路整備に関するこれらの動きは、地元の方々をはじめ、多くの皆様が長年にわたって御尽力を重ねてこられた賜であり、深く敬意を表しますとともに、関係の方々に改めて感謝申し上げます。

 高速交通ネットワークは地方創生の基盤であり、災害に強い県土づくりの面はもとより、企業立地の促進や新たな雇用創出、また、県産品の販路拡大や観光交流の推進などによる地域活性化に結びつけていくことが重要であると考えております。県としましては、やまがた創生の実現に欠くことのできない高速道路網が着実に整備されるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

次に、産業人材の確保に向けた取組みについて申し上げます。

 県内における有効求人倍率は、直近の10月で、1.34倍と引き続き高い水準で推移しており、雇用情勢は改善が続いている一方で、業種によっては人手不足の傾向がみられる状況にあります。

 こうした中、若者をはじめとする産業人材の確保は、活力ある地域の創出や県内産業の発展に向けて極めて重要と考えており、いかにして、若者の県内定着・回帰を図るかが大きな課題であります。

 このため、県としましては、高校生や大学生などの若者とともに産・学・官をはじめ、金融界、労働界等の各関係機関が連携して、県内各界各層の参画による「オールやまがた若者定着推進会議」を新たに設置し、12月5日に設立総会を開催いたします。

 これを契機として、本県で働くことの魅力や県内企業の良さなどを強く発信するとともに、若者との対話も十分に行いながら、山形で働くことを決意し呼びかける宣言を採択するなど、本県への定着を進める気運を醸成することで、各機関との連携のもと、オール山形で産業人材の県内への定着・回帰の促進に努めてまいります。

次に、技能五輪全国大会及び全国アビリンピックについて申し上げます。

 10月21日から第54回技能五輪全国大会が、また、10月28日から第36回全国アビリンピックが開催されました。いずれの大会も過去最多の出場選手数となったほか、期間中は延べ約18万人の皆様に見学や応援で御来場いただくなど、県内外から多くの方々をお迎えし、成功のうちに終了することができました。

 本県選手団は、技能五輪では金賞3人を含む入賞31人、全国アビリンピックでは金賞2人を含む入賞9人という、それぞれ過去最高の成績を収めたほか、東北各県とも、昨年度を上回る成績となりました。選手の皆さんの御健闘を讃えますとともに、大会の開催に向けて御尽力いただきました関係の皆様、また、御協力いただきました県議会、県民の皆様に深く感謝申し上げます。

 東北のものづくりの復興・発展の視点にも立って開催した大会で得られた成果を活かし、本県のものづくり人材の育成・確保とものづ くり産業の振興・発展、障がい者の雇用促進に向けて、さらに力を入れて取り組んでまいります。

次に、平成29年度全国高等学校総合体育大会の開催準備状況について申し上げます。

 「繋がる絆 魅せよう僕らの若き力」をスローガンに、来年7月28日から8月20日まで、本県を幹事県として南東北3県で開催されるイ ンターハイにつきましては、昨年6月に実行委員会を設置し、宮城県、福島県及び会場地の市町と連携して開催に臨む体制を整備するなど、準備は順調に進んでおります。

 大会の企画・運営にあたりましては、高校生自らが主体的に取り組む「高校生活動」を積極的に進めることを特徴としており、推進委員会を各高校に設置して、地域での広報活動や手作りの記念品の製作等を行っているところであります。12月11日には活動の一環として、高校生たちが企画した特色ある取組みを披露するプレイベントを開催するなど、大会に向けた気運を醸成してまいります。

 また、大会に臨む本県選手につきましては、県、各競技団体及び学校が一体となって競技力向上に取り組んでいるところであり、さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、高校生等のジュニアアスリートの育成・強化に努めてまいります。

 南東北インターハイの参加者は全体で約3万5千人、このうち本県を訪れるのは、約1万2千人と見込まれております。このたびの大会は本県の良さを全国に発信する絶好の機会でありますので、選手や役員の皆様を山形らしい温かいおもてなしでお迎えするとともに、豊かな自然、食、温泉などの魅力を積極的にお伝えし、本県の素晴らしさを実感していただけるよう、関係機関との連携のもと、万全の体制で準備を進めてまいります。

【議案の概要】

次に、このたび御審議いただきます議案の概要について御説明申し上げます。

 提案いたしました議案は、平成28年度一般会計補正予算など、24件であります。

まず、一般会計補正予算について申し上げます。

 今回の補正予算は、政府の経済対策に伴う対応について、国会における予算成立を踏まえて追加を行うほか、給与改定等に伴う人件費の補正などを行うものであります。

 このうち、政府の経済対策に伴う補正につきましては、国庫支出金の内示による公共事業費等の追加のほか、米沢市に計画されている 「(仮称)道の駅よねざわ」における農産物の直売所等の整備に対する支援や、山形市及び酒田市における市街地再開発事業に対する支援を前倒しで実施するものなどであります。

 次に、緊急的な課題等への対応としましては、低所得世帯等の経済的負担を軽減するため灯油購入費への助成を行うとともに、福島県からの震災避難者に対する本県独自の住宅支援を実施するほか、新庄まつり山車(やたい)行事のユネスコ無形文化遺産登録を受けて、県内外への情報発信等を図るものなどであります。

 人件費の補正につきましては、山形県人事委員会勧告等に鑑み、職員等の給料月額等の改定等を行うとともに、議会の議員及び知事等の特別職に対して支給する期末手当の支給割合の改定に伴う経費を追加するほか、学校における学級編制の確定等に伴う職員の異動等を踏まえた補正額を計上するものであります。

 この結果、今回の一般会計補正予算総額は、44億1,600万円となり、今年度の累計予算額は、6,555億8,300万円となります。

 繰越明許費につきましては、公共工事の事業量の平準化等を図る観点から、総額で273億7,800万円余を計上するものであります。

 債務負担行為の補正につきましては、公共工事の早期着工を図るため、いわゆるゼロ県債等の設定など13件の追加のほか、山形駅西口拠点施設建設工事請負契約など3件の変更を行うものであります。

 土地取得事業特別会計など3特別会計及び電気事業会計など4公営企業会計の補正予算につきましては、人件費等を補正するものであります。

次に、予算以外の議案の主なものについて申し上げます。

 やまがた緑環境税条例の一部を改正する条例の制定につきましては、従前の取扱いと同様に、5年後を目途として、条例の施行状況、社会経済情勢の変化等を勘案し、規定について検討を加えることとするためのものであります。

 山形県公害審査会委員の任命につきましては、任期満了となる委員のうち5名の再任と新規委員5名の任命について、御同意をお願いするものであります。

 以上が、今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従いまして、関係部課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議のうえ、御可決くださいますようお願いいたします。


 

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