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6月定例会 (2014年6月17日)

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県議会6月定例会 知事説明要旨

(2014年6月17日)

県議会6月定例会の開会にあたり、提案いたしました議案の説明に先立ち、一言申し上げます。

はじめに、桂宮宜仁(よしひと)親王殿下の御薨去(ごこうきょ)の報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

殿下におかれましては、農業、林業、伝統工芸、国際親善など様々な分野で、多大な御貢献をしてこられました。私自身、6月12日に皇居において御記帳してまいりましたが、県民とともに、謹んで安らかなる御冥福を心からお祈り申し上げます。

次に、経済の動向、農作物の生育状況並びに当面の県政課題について、順次、御説明申し上げます。

【経済の動向】

まず、経済の動向について申し上げます。

我が国の経済につきましては、緩やかな回復基調が続いておりますが、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により、消費や生産にこのところ弱い動きもみられます。雇用情勢は着実に改善しており、消費者物価は、消費税率引上げによる直接の影響を除くベースでみますと、緩やかに上昇しております。

本県経済についてみますと、個人消費に駆け込み需要の反動がみられるものの、生産は持ち直し、雇用情勢は改善を続けるなど、着実に持ち直しております。

なお、先行きにつきましては、当面、駆け込み需要の反動により弱さが残るものの、次第にその影響が薄れ、緩やかに回復していくことが期待されます。県としましても、公共事業の追加等の経済対策を迅速に執行するとともに、山形デスティネーションキャンペーンをはじめとするイベントを積極的に活用しながら、反動減を緩和し、景気の腰折れがないよう努めてまいります。

【農作物の生育状況】

次に、農作物の生育状況について申し上げます。

今年は、融雪が順調に進み、4月には、山形、新庄等で月間日照時間が観測史上最高を記録するなど、県内全域で好天に恵まれました。5月に入ってからも好天が続き、降水量が極端に少ない状況でありましたが、中旬にまとまった降雨があり、生育は全体的に順調に推移しております。

水稲につきましては、田植え後にやや低温となりましたが、その後の生育は順調に推移しております。収穫期を迎えているさくらんぼにつきましては、開花期に好天に恵まれ、ミツバチによる受粉も順調に行われたことなどから、結実良好で、現時点では昨年よりもやや多い1万4,300トンの収穫量を見込んでおります。7月中旬から出荷時期を迎えるすいかなどの露地野菜につきましても、生育は順調に推移しております。

今後とも、農作物の生育状況を的確に把握するとともに、気象変動に迅速に対応しながら、適切な栽培指導を行ってまいります。

【当面の県政課題】

次に、当面の県政課題について申し上げます。

はじめに、農業改革について申し上げます。

農業改革につきましては、現在、政府の最終的な方針の決定に向けて、検討が進められているところであります。

このような動きを受け、先般、本県を含む北海道東北地方知事会として、生産現場の混乱を避け、慎重に議論を尽くすよう、政府に対して緊急要望を行ったところであります。また、県では、農業をはじめ商工・観光や消費者など幅広い分野の団体等で構成する検討チームを立ち上げ、改革による影響の分析や今後必要となる対策などについて、広く情報を発信しながら、検討を進めております。

政府においては、こうした現場の実情や意見に耳を傾け、改革の趣旨・目的や農業の将来像を明らかにしながら十分議論を尽くしていただく必要があり、県としましては、その動向を注視しつつ適切に対応してまいります。

本県の基盤産業である農林水産業は、食料を供給するだけでなく、美しく豊かな自然を守り、農村の伝統文化を継承するなど、多面的な機能も担っており、さらには雇用の場としても重要な役割を担っております。今後とも、新農林水産業元気再生戦略などに基づき、農林水産業の持続的な発展に向け、しっかりと取組みを進めてまいります。

次に、豚流行性下痢(PED)の発生状況と対応について申し上げます。

PEDにつきましては、これまで38道県において発生が確認されており、本県では、4月12日以降、5農場で発生が確認されました。

4月に発生した3農場では沈静に向かい、肉豚出荷も再開しております。しかしながら、その後も断続的に発生している状況にありますので、県としましては、生産農場はもとより生産者団体、各食肉公社等と連携し、消毒を徹底するとともに、ワクチンの接種を奨励するなど、感染拡大防止及び発症予防対策に万全を期してまいります。

次に、国道287号白鷹町大瀬地内における地すべり災害と今後の取組みについて申し上げます。

国道287号につきましては、3月31日に白鷹町大瀬地内で発生した地すべりにより、一部区間を通行止めとしております。当面の迂回路としまして、主要地方道長井大江線に加え、白鷹町の町道に関しても緊急の安全対策などを講じ、通行止めによる県民 生活や産業活動への影響が最小限となるよう対応してまいりました。これと並行し、土砂災害専門家のアドバイスをいただきながら、ボーリング調査や対策工法の検討を行ってきたところです。

今月11日には、私から国土交通省に対し、災害復旧工事の支援についての要望も行ってまいりました。

このような取組みの結果、復旧に向けて今月中には対策工事に着手することといたしました。今回の地すべりは大規模でありますが、できる限り早く対策工事を進め、積雪期前に通行止めを解除できるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

次に、本県の成長戦略の推進状況等について申し上げます。

まず、中小企業の振興につきましては、様々な相談に対応するため、昨年9月から中小企業総合相談窓口(中小企業トータルサポート)を設けているところですが、今年度からは、身近な相談窓口である各総合支庁に地域コーディネーターを2名ずつ配置して、サポート体制の強化を図っております。

また、今月2日には、中小企業の経営課題への相談対応を強化するため、国の委託事業を活用して、企業振興公社が「よろず支援拠点」を開設したところです。

これらの取組みにより、細やかな支援を実施し、中小企業の振興を推進してまいります。

次に、慶應義塾大学先端生命科学研究所発のベンチャー企業であるスパイバー株式会社が開発し、量産化に向けて取り組んでいる「合成クモ糸繊維」につきましては、軽量で、かつ強靭性と伸縮性を兼ね備える特性を持ち、近い将来、輸送機器や建築部材、メディカル分野などで幅広い活用が期待される、誠に大きな可能性を秘めた新たな産業の芽であります。

今後、この合成クモ糸繊維を核とした研究拠点の形成や関連産業の県内集積を促進するため、私をトップに、地元鶴岡市や関係企業、産業支援機関等により構成する「山形県合成クモ糸繊維関連産業集積会議」を設置し、県を挙げた支援体制を構築しながら、世界最先端の技術による産業形成に向けて取り組んでまいります。

次に、農林水産業を起点とし、製造業、流通業、観光業などと連携した6次産業化につきましては、農林水産業の振興や地域の活性化を図るとともに、新たな産業の創出や雇用の拡大につながる重要な取組みでありますので、本県の成長戦略の一つに「食産業王国やまがた」の実現を掲げ、この3月には「『食産業王国やまがた』成長戦略」を策定いたしました。

今年度を実践元年と位置づけ、農林漁業者の6次産業化はもとより、農林漁業者と食品製造業者の連携や地域の多様な主体による取組みに対し、商品の企画開発から販売力の強化まで発展段階に応じて「オール山形」の体制で支援するシステムを、ハード・ソフト両面から整備するとともに、6次産業化を担う人材育成などを一層推進してまいります。

こうした取組みを通して、多様な主体が、本県の強みである県産農産物など地域資源をフルに活用し、産業分野、業界・業種の垣根を越え創意工夫に富んだ付加価値の高い商品づくりに向けた起業をしっかり後押しすることで、地域の総合力を高め、地域経済を増幅・循環する食産業群の形成を図ってまいります。

次に、今月14日から、10年ぶり6回目の開催となる山形デスティネーションキャンペーン(DC)が始まりました。6月中旬からの開催は、本県を代表する果物である「さくらんぼ」の最盛期に合わせたものであり、「さくらんぼ」の持つブランドイメージを最大限に活用するとともに、官民挙げてこれまで進めてきた取組みを深化させ、観光交流を拡大し、「観光立県山形」の実現につなげてまいります。

また、21、22日には、文翔館と山形市七日町大通りを会場として「第3回日本一さくらんぼ祭り」を開催いたします。山形DCのオープニングイベントと位置づけ、昨年御好評をいただいた内容をさらに充実させ、新しい企画も盛り込み、さくらんぼの生産量日本一の名にふさわしい、楽しい祭りにしてまいりたいと考えております。

次に、第38回全国育樹祭につきましては、10月12日の開催まで残すところ約4か月となりましたが、今年3月に策定した実施計画に基づき、現在、鋭意準備を進めているところであります。

今月7日には、プレ育樹祭として「やまがた森の感謝祭2014」を飯豊町の源流の森で開催し、森づくりの気運を高めてまいりました。20日には、実施本部を立ち上げ、大会の円滑な実施運営に万全を期してまいります。

また、市町村や関係機関、関係団体と連携しながら、将来を担う青少年やボランティアなどの県民参加による大会の準備・運営を 行い、山形ならではのおもてなしの心で盛り上げ、林業振興につなげることはもとより、永く次の世代に受け継がれていく、心に残る大会にしてまいりたいと考えております。

先に山形市で開催された東北六魂祭では来場者が約26万人に 上り、また、秋篠宮妃殿下並びに眞子内親王殿下に開会式への御臨席を賜りました第64回国際青年会議所アジア太平洋会議 (JCI ASPAC)山形大会では、22の国・地域から約8千人が参加され、共に大変な盛況となりました。改めて、大規模イベントのもたらす県内経済への絶大な波及効果を実感したところであります。

これに続く山形DCや全国育樹祭などのイベントを成功させるとともに、産業の振興と地域の再生を重視しながら、本県の成長戦略を力強く推進してまいります。

【議案の概要】

次に、このたび御審議いただく議案の概要について御説明申し上げます。

提案いたしました議案は、平成26年度山形県一般会計補正予算(第2号)など19件であります。

まず、一般会計補正予算につきましては、先ほど申し上げたPEDの感染拡大防止・発症予防対策や、国道287号白鷹町大瀬地内の地すべり対策に要する経費を追加いたします。

また、難病及び小児慢性特定疾病に関して、来年1月から実施される新たな医療費助成制度につきまして、その周知を図るとともに、運営体制を整備するための経費を追加いたします。

加えて、医療施設のスプリンクラーの整備に対する助成に要する経費を計上するなど、総額で6億1,900万円を増額補正するものであります。

この結果、今年度の累計予算額は、6,016億1,900万円となります。

次に、予算以外の議案の主なものについて御説明申し上げます。

山形県職員等の配偶者同行休業に関する条例の設定につきましては、地方公務員法の一部改正に伴い、職員等の配偶者同行休業に関し必要な事項を定めるためのものであります。

山形県県税条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方税法等の一部改正に伴い、法人等の県民税の法人税割の税率を引き下げるとともに、法人等の事業税の税率を引き上げる等のためのものであります。

山形県県立学校設置条例の一部を改正する条例の制定につきましては、真室川高等学校を新庄神室産業高等学校真室川校に再編するためのものであります。

山形県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の 制定につきましては、鶴岡病院を廃止するとともに、児童・思春期のこころのケアやうつ病等の多様なニーズに対応し、専門性の高い精神医療を提供するため、来年3月の開院を予定している、こころの医療センターを設置する等のためのものであります。

平成25年度山形県一般会計補正予算(第7号)、平成25年度山形県公債管理特別会計補正予算(第2号)及び山形県県税条例の一部を改正する条例の制定についての3件の専決処分の承認につきましては、いずれも急施(きゅうし)を要したために専決処分をいたしましたので、その御承認をお願いするものであります。

山形県公安委員会委員の任命について及び山形県人事委員会委員の選任につきましては、いずれも委員の任期満了に伴い、それぞれ提案の者を適任と認め、御同意をお願いするものであります。

以上が、今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従いまして、関係部課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議のうえ、御可決くださいますようお願いいたします。


 

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